私たちは自身のバランスを保つために、外部から様々なもので補おうとします。
「大人の証だ」「大人の嗜好品だ」と思いこんでいたものの正体は、赤ちゃんの頃から続いている同じ心理的・身体的な役割を果たしています。

タバコ=おしゃぶり
タバコは、単なるニコチンの薬理的な作用による依存やストレス解消だけではありません。
口に物を加えて安心を得る「吸啜行動(反射)」という側面もあります。
医学や心理学(フロイトの精神分析)の分野では、赤ちゃんのおしゃぶり、指しゃぶり、母乳を吸う行動は、不安や寂しさを鎮めて安心感を得るための
「経口依存」と「心理的・行動的な依存口唇依存」の側面があると言われています。
もし、ストレスだけが原因なら、ストレスが減ったらタバコは減るはずです。
しかし大人になっても、「不快」「暇」「イライラ」「不安」「なんとなく」といった感情に支配されると、
人は思考を挟まずに「とりあえずタバコを吸って感覚を麻痺させる」という即席の解消に走ってしまいます。
飲み屋=保育園
飲み屋に行くのは、ママ(母性)を求めた代替行動です。
「無条件で自分を受け止めてくれる場所」を求めています。
社会で「大人」として振る舞わなければいけない責任を背負っている人、自分の中に絶対的な安心感がない人ほど外側に
「すごいね~」「大変だったね~」と受け止めて甘えさせてくれる存在を買いに行きます(笑)
みんなでお歌を歌い(カラオケ)、作った作品を見せ合い(自慢話)、お友達をつくる。
お酒=ミルク
アルコールが入ると、脳の前頭葉(思考や判断を司る部分)の働きが麻痺します。
理性が外れ、甘えん坊になったり、わがままを言ったり、泣きだしたりする(笑)
満腹感でそのまま寝落ちしたり、体が一時的に温かくなるのも、まさに赤ちゃんがミルクを飲んだ時と同じ反応です。
赤ちゃんにとってはミルクは命綱であり、切れると泣いて不足をお知らせします。
大人にとってもアルコール依存度が高まると、「毎日の一杯を飲むのが当たり前なんだ」という状態になります。
完璧な大人にならないといけないわけではありませんし、楽しみの1つとして嗜むのは問題ありません。
悪いわけではありません。
ですが、「やめたいのにやめられない」という背景には、自分の感情を自分で扱えないための穴埋めや、ストレスを外側の刺激で回避しているだけにもなっているという事実に気づく、知ることも必要です。
自分自身の感情やコンディションを自分で扱える人ほど、必ずしもこれらを選択していません。
大人は、外側の刺激を使って安心を誤魔化しているだけなのです。
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