
新しいシステムやテクノロジーの導入、組織改革、人生の大きな転機が起きる時、人や組織は「心理変化のプロセス」をたどります。
変化を起こそうとするとき、現場で生まれる「抵抗」や「不安」に戸惑うこともあるかもしれません。
あらかじめ変化のプロセスを知っておくことで、動揺しにくくなり、適切なマネジメントや自己コントロールにつなげることができます。
変化における4つのフェーズ
フェーズ1:拒絶・拒法(Rejection/Denial)
新しいものへの不安や恐怖、過去のやり方への執着から「自分には関係ない」「今までのやり方の方がいい」と受け入れを拒む段階です。
フェーズ2:抵抗(Resistance)
実際に始まると、使いにくさや不慣れさから不満やストレスが表れ、反発や文句が出やすくなる時期です。
フェーズ3:探求・適応(Exploration/Adaptation)
少しずつ変化に慣れ、これまでのやり方との違いやメリットを感じ始めることで、前向きに考えられるようになります。
フェーズ4:受容・統合(Acceptance/Integration)
新しいプロセスが「当たり前」の日常として定着し、変化を受け入れた状態になります。
経営者・リーダーが知っておくPOINT
組織で新しい取り組みを行う際、多くの人は導入直後からフェーズ4になる事を期待しがちです。
しかし、人が変化を受け入れるには、「拒絶や抵抗」というプロセスを通ることも自然なことです。
あらかじめこの流れを想定しておくことで、変化への抵抗や反発に直面しても動揺せず、各段階に応じた適切なマネジメントやアプローチを行うことができます。
災害や大きな転機における「心理的フェーズ」
このような心理的な流れは、災害後や、個人の人生が大きく変化するタイミングにも似た形で現れることがあります。
これは「災害後の心理的反応の段階(Phases of Disaster)」と呼ばれています。
1:茫然自失期(衝撃期)…何が起きたのか理解できず、突然の出来事に呆然とする時期
2:英雄期(ヒロイック期)…目の前の危機に対応するため、助け合いや支援に動く時期
3:ハネムーン期…連帯感が高まり、希望や安心が生まれる時期
4:幻滅期(ディスイルージョンメント期)…疲労や不満、厳しい現実に直面することで、「やっぱり無理かもしれない」という思いも現れ、期待が薄れていく時期
5:再建期(リコンストラクション期)…現実を受け止め、新しい基盤を地に足をつけて立て直していく時期
人の細胞も、筋肉も、心理的な反応も、そして企業や現実そのものも、あるものが一度壊れ、崩れるプロセスを経て、以前とは違う形に強く変っていくことがあります。
変化の渦中にいるときは「抵抗」や「摩擦」ときには「幻滅」を感じることもあります。
しかし、それもまた変化の過程の1つです。
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