挑戦の土台に必要なセキュアベース

セキュアベース(secure base)とは…愛着理論で知られるイギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した概念で、
安心して外の世界へ挑戦し、必要なときには戻ってこられる「安全基地、安心感の拠点」の事です。
子供であれば、
「お母さんがいるから大丈夫」という安心感を土台に、外の世界を探索することができます。
挑戦する
失敗する
怖くなる
戻ってくる
安心する
そしてまた挑戦する。
この循環が成長を支えます。

これは、大人になってもビジネスや人間関係も同じで、
安心して自分の力を発揮できる場所や関係性があることは、挑戦するための土台になります。


セキュアベースがあると
☑自分を否定しすぎない
☑感情に振り回されにくくなる
☑約束やルールを守れる
☑必要なときに助けてと言える
☑自分の意見も伝えられる
☑失敗してもまた挑戦できる

安心できる場所があるからこそ、人は安心して自分で前に進む力を持つことができます。
「自分で考えて決めた」「自分で行動した」「自分の力で未来をつくった」
という経験が増えていく。その積み重ねによって、今度は自分自身が自分と周囲のセキュアベースになっていきます。

セキュアベースがないとどうなるか?
安心できる場所ではなく、「評価されるための場所」になってしまうと、
☑嫌われないように相手に合わせる
☑周囲の評価を気にする
☑言葉を過度に信じる
☑期待した未来を現実だと思い込む
☑承認をもらうために行動する
☑違和感があっても見ないことにする
という状態になります。

すると、自分の軸で判断するのではなく、
「相手はどう思う?」
「嫌われないか?」
「認めてもらえるか?」
を、基準にするようになります。
これでは安心して挑戦するためのセキュアベースではなく、評価や承認を得るための場所になってしまいます。

「甘やかすこと」ではない
セキュアベースは、何をしても許してもらえる場所でも、なんでも褒めてもらえる場所でもありません。
「あなたは失敗しても大丈夫」「困ったら戻ってきてもいい」「だけど、自分の人生や仕事に必要なことは、自分で考えて行動しよう」
という安心感です。
これがあるからこそ、人は前向きに生活習慣を変えたり、仕事に没頭出来たりと、パフォーマンスを発揮できる土台(基盤)が整います。

逆に、「見捨てられる」「評価されないかも」「誰々が悪い」といった不安や批判の風土が強いと、人は生き残るために
・相手に合わせる
・嫌われないようにする
・嘘をつく
・誤魔化す
・承認を取りに行く
・逃避
といった、コマンドを使うようになってしまいます。

だからこそ、家庭や会社といった場所で、依存やごまかしのない【本物の安全基盤・組織文化】を作ることが、
時代や環境の変化に怯えることなく、地に足をつけて挑戦できるようになります。
人を守るからこそ、人は強くなれます。

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