社長が「親」になると会社は機能不全になる

人は、自分が持っている「役割の定義」「自己認識」に沿って行動します。
その定義が変われば、
提案する相手・使う言葉・発信する内容・関わる人・届くお客様
全てが変わります。

例えば、
●社長とは「好かれる人」
●仲間とは「話していて楽しい人だ」
●親とは「子供のすべてを守る人」

という認識を持っていると、本来の役割とのズレが生じ、組織や人間関係に機能不全を起こします。

社長の役割とは
社長の本来の役割は、
●会社の方向性を示す
●理念を実現するための意思決定をする
●判断する
●全体に責任を持つ
●組織を設計する
●安全な環境を整える
ことです。
つまり社長の役割は「親」ではなく「舵取りです」

しかし、
「社長とは好かれている存在だ」と思い込んでしまうと、本来必要な判断が出来なくなります。

例えば、
☑社員に迎合する
☑嫌われることを恐れ、注意が出来なくなる
☑仲間意識を優先し、基準や判断が甘くなる
☑楽しさやノリを優先する
☑承認欲求で行動する
☑仕事と関係ない人間関係に時間を使う
☑自分が「親役」になり、自発性のない依存的な社員「子供役」の関係性をつくってしまう

こうして役割が曖昧になり、経営判断もどんどんブレていきます。

社員が会社に求めているもの
社員が会社に求めているのは、
●安心して働ける環境
●安定した生活
●成長できる機会
です。

会社へ来る目的は、「社長に好かれること」ではなく、自分の人生をより良くすることです。
だからこそ、社長は好かれることよりも、会社を正しい方向へ導くことが求められます。

また社員も、会社が「家」のようになると、勘違いを始めます。
「何十年もこの会社に貢献してきたのだから、これくらい甘えてもいいだろう。」など、
本来初対面の企業には絶対にとらないような振る舞いを社内で始め、会社を「家」のように私物化していくのです。
適切な境界線が必要です。

「好かれたい」が判断を曇らせる
「好かれたい」という気持ちを優先すると、
●成果を出さない人への判断が出来ない
●組織に害を及ぼす人を残してしまう
●耳の痛い正論を言ってくれる人を遠ざける
●イエスマンだけが周りに集まる
●自立した人ではなく、依存する人が集まりやすくなる

この状態は、SNS発信や日々の言動にも自然と表れます。


「役割の定義」は、社長だけではありません。
●親とは何か
●パートナーとは何か
●営業とは何か
●健康とは何か
私たちは、それぞれの役割をどう定義しているかによって、行動が決まります。

体も組織も同じ
体には、それぞれの臓器に役割があります。

●腎臓は排泄・調整
●胃は消化
●腸は吸収と免疫
●心臓は循環

それぞれが本来の役割を果たすことで、体は健康を保っています。
もし、役割が乱れ、本来の仕事以外にエネルギーを使い始めると、体は不調になります。
組織も同じです。
社長が親になり、社員が子供になるような関係では、本来使うべきエネルギーが失われ、組織全体の機能が低下していきます。

まとめ
役割を明確にすることは、人間関係を冷たくすることではありません。
むしろ、お互いが自立し、それぞれの役割を果たすことで、信頼関係はより強くなります。

役割が明確になれば、判断がブレなくなり、人も組織も、本来の力を発揮できるようになります。

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